西部校人生100年時代、新たな首途
掲載日 : 2021-09-07
9月7日に、くにびき学園西部校の開講式を行いました。
西部校第30期生として、11名の学園生をお迎えしました。
校長式辞では、室崎富恵西部校校長から、くにびき学園の校歌についてエピソードを披露していただきました。
数年前、東部校の学園生が学友会だよりに寄稿した投稿文によれば、
「校歌の歌詞は1期生である母が作詞したもので、自分が学園に入学して歌うことになるとは思ってもみなかった」
「母の思い出の品の中に、当時の卒業文集があり、『青春時代を戦争の中で過ごし学業を少なからず犠牲にしてしまったけれど、くにびき学園に学ぶ縁に恵まれたことは、私の人生にとって心に残る素晴らしい思い出になりました』」
とつづられていたそうです。
平成元年に開校したくにびき学園は30年以上の歴史がありますが、1期生が作詞された校歌は連綿と受け継がれているだけでなく、これまでに学園で学んでこられた学園生それぞれの人生とくにびき学園がつながっているということを感じるエピソードでした。
午後からは、『くにびき学園に期待すること』と題し、くにびき学園西部校の平岡昇副校長(島根県社会福祉協議会常務理事)を講師に、令和2年からカリキュラムが新しくなった経緯や、その背景にある地域共生社会の考え方、くにびき学園での学びと地域包括ケアシステムの関連などについて30期生最初の講義がありました。
講義の最後に「地域の中で、様々な人と協力して自分らしく暮らせるように、日常の中で自らが出来る(やってみたい)行動(活動、参加)をする。そのことが、誰もが生き生きと暮らせる地域づくりにつながり、あなたの人生もより豊かになるのではないでしょうか」と締めくくりました。
ちなみに、タイトルにある”首途”は「かどで」と読みます。
意味は門出と同じですが、首途の首は「ものごとの始まり」、途は「道のり」「どこまでも伸びている道」という意味があるそうです。
これから始まる学園生活が、豊かで実りあるものになり、さらにその先の人生に続くよう、祈っています。
受講生代表あいさつ。
開講式には在校生(29期生)も出席。1か月半ぶりの再会を楽しんでいました。
午後の講義の様子。
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