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西部校

西部校【事前学習】今福線が観光資源になるまで/日本初の試みも!島根あさひ盲導犬パピープロジェクト

掲載日 : 2021-02-05
今日の天気は山陰の冬には珍しく快晴。立春を迎え、少し春を感じられる一日でした。

皆さんは、『未成線』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
島根県江津市と広島県三次市を結ぶ鉄道・三江線が『廃線』になったのは記憶に新しいですが、
未成線とは、計画・着工するも“未完成に終わった鉄道”のことです。
島根県浜田市には、戦前、戦後と二度にわたり工事が中止になった未成線があり、
『幻の広浜鐡道・今福線』と呼ばれています。
1時限目は今月から始まる連続講義の初回、『今福線が観光資源になるまで』。
浜田市観光交流課と今福線ガイドの会の皆様に講師を務めていただきました。
今福線そのものの歴史や、観光資源として着目されるに至った経緯、地元地域と行政との連携など、
戦後の工事中止以降、地元の人からも忘れられかけていた未成線が
どのようにして観光資源として活用されるに至ったか、学習しました。
受講した学園生からは
「過去に歩いたことはあるが、座学は初めてでよい勉強になった」
「新聞で読んだことがあり、興味を持っていた。来週の現地学習も楽しみ」
といった感想をいただきました。

午後からは、『日本初の試みも!島根あさひ盲導犬パピープロジェクト』の講義でした。
中四国地方で初の盲導犬育成施設である、島根あさひ訓練センターの佐々木氏に講師を務めていただきました。
パピープロジェクトは、受刑者が盲導犬候補のパピー(子犬)を育成する、日本初の試みです。
今日の講義では大きく3つ、
①盲導犬の育成
②盲導犬ユーザーの受け入れ
③視覚障がい者へのサポート
について学習しました。
盲導犬の育成には段階があり、パピーウォーカーと呼ばれる役割があります。
盲導犬候補の子犬を一般家庭で一定期間預かり、人間社会を経験させるそうです。
専門家でなくても、盲導犬の育成の一助になるようなかかわり方があることを学びました。
まちなかで視覚障がい者の方を見掛けたときの声の掛け方や注意点なども実演を交えながら教えていただきました。
受講したある学園生からは
「身内が視覚不良の者がおり、時々同伴して散歩に出かけるが、今までは自分本位で強引に伴歩していたので反省しきり。今後は相手の立場に立って歩きたいと思います」
との感想をいただきました。

1時限目の講義の様子。観光客向けの横断幕を使って、旧線と新線を詳細に解説していただきました。

2時限目の講義。盲導犬がつけるハーネスがどういった役割を果たすのか、解説していただきました。

全盲の方への声掛けと、誘導方法やその注意点を実演。

学園生も全盲役と誘導役を交互に体験しました。

お昼休みの一枚。『指人形サークル』設立に向けて、人形を手作りしています。(HP掲載用写真を撮るために、一瞬だけ密になっていただきました)