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西部校

西部校【32期|前期課程】これであなたも石見神楽通!(1月の学園の様子)

掲載日 : 2024-02-01
島根県西部の伝統芸能といえば『石見神楽』。
子どもからお年寄りまで幅広く親しまれ、観光振興としても一躍買っている石見神楽ですが、くにびき学園では様々な視点でディープに学んでいきます。

1月23日(金)、くにびき学園前期課程(1年生)の現地学習として、石見神楽を支える人々のお話を伺ってきました。
最初に「神楽ショップくわの木」を見学し、その後は閉校した小学校を活用して石見神楽の様々な道具をつくっておられる制作現場も見させていただきました。
この二つの製作現場を運営するいわみ福祉会は、障がい者の自立を目指し、職業訓練や職業自立の一環として、この「石見神楽」の衣裳や蛇胴、神楽面などの製作に精力的に取り組んでおられます。
現場では、細かな作業を分業して一つ一つの衣装や道具を作っておられました。
現在はこういった生産体制になっていますが、今の形に至るまでにたくさんの苦労があったことを伺いました。

午後からは、石見神楽の担い手として、日高均氏(西村神楽社中)と、小林泰三氏(小林工房)のお二人からお話を伺いました。
舞手と神楽面職人、石見神楽への関り方は異なりますが、伝統を受け継ぎ、次の世代へどう残していくか。
保存、革新、原点回帰など、担い手であるお二人の葛藤や挑戦についてのエピソードをお聞かせいただきました。
多くの人にとって石見神楽との接点は“観ること”がほとんどですが、それを支える人たちの想いや考えに触れる機会はなかなかありません。
今回の講義をとおして、石見神楽を観る“視点”が変わったのではないでしょうか。

【今月の講義等】
16日 前期課程中間振り返り①/これであなたも石見神楽通!~石見神楽の深い歴史~(現地学習)
23日 これであなたも石見神楽通!~石見神楽を支える人々~(現地学習)
30日 歴史的建造物を活かしたまちづくり ~ロマン溢れる「江津本町甍街道」~/これであなたも石見神楽通! (振り返り)

(1) 衣裳製作の様子。緻密な作業です。

(2) 出来立てホヤホヤ?の大蛇の面をつけてはしゃぐ学園生

(3) 神楽面職人・小林氏のお話の様子。