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過去のくにびき学園

東部校東部校2年生園芸科最後の校外学習

掲載日 : 2019-02-22
くにびき学園東部校 28 期園芸科は 2 月 8 日 (金) に、由志園及び八束町ボタン生産施設において、最後の校外学習を行いました。
学園祭が終わった同週の金曜日ということで、皆さん、一様にリラックスした様子で参加されました。この日はあいにくの雨で、かつ気温も低く、白い息を吐きながらの校外学習となりました。
午前中は由志園 (松江市八束町) を見学しました。はじめに担当者の方及び主任講師の波多先生から、ボタン生産や朝鮮人参について解説がありました。

(解説内容) 高麗人参は不老長寿の薬として、徳川家康が栽培を試みるも失敗、八代将軍吉宗の時に、各藩に種を配り、それが一般の農民にも広がり、原産国より先に栽培に成功した。ボタンも明治 30 年頃に新潟県でシャクヤクに接ぎ木する方法が開発されたが、当時は門外不出だった。昭和 30 年頃に八束町で独自に開発され、産業として発展、また、大根島の生産者であった渡部三郎さん (故人) により、日本初の黄色品種「黄冠」が誕生。

解説後、園内を自由散策し、解説にもあった寒ボタン (2 季咲、変種) や冬ボタン (1 季咲、温度調整により冬に開花) などを鑑賞しました。散策後、寒くなった体を昼食で温め、午後から同町内の松江市花卉 (かき) 生産振興センター (松江市役所産業経済部農林課) を見学しました。花卉の栽培技術・経営技術の向上を目的に、4 棟の温室 (内 2 棟は冷房装置付) が設置されており、冷蔵、加温によりボタン生育を調整し、周年出荷が可能となっています。日本だけでなく、ロシアや台湾などの国へも輸出しており、とても評価が高く、喜ばれるそうです。温室にはボタンや見慣れた植物も栽培されており、桑垣一成所長さんの解説を聞きながら、丁寧に育てられている苗木等をじっくりと見学しました。
寒い中でしたが、皆さん最後の校外学習、お疲れ様でした !