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東部校

東部校森林保全の大切さを次世代へ(現地学習)

掲載日 : 2021-03-12
3月9日は「森林保全の大切さを次世代へ」の現地学習で、松江市内2ヶ所の公園を回りました。
講師は引き続き、NPO法人もりふれ俱楽部の野田真幹さんです。

朝方は少し冷え込みましたが、さわやかな気候の中、まず楽山公園を訪れました。
保全活動の状況がわかる現場まで、いきなり結構な急斜面の山道を登ることになりました。
野田さんの「きついのはここだけですから、大丈夫ですよ」との言葉を頼りに頑張って歩きました。
登りきったところは、遊歩道の両側が開けていて、上の方の木々の間からは光が射し込んでいました。
以前は遊歩道のすぐそばまで木々が茂っていたそうですが、適度に伐採したり下草刈りをしたり
して木と木の間を広げ、健全な森林の姿に再生されたそうです。
再生は1年2年でできるものではなく時間がかかるというお話に、木々の成長を予測した地道な活動が
必要だと思いました。
自由散策では、学園生は思い思いのコースを歩いたり、野田さんに伐採についてや樹木の種類などの
質問をしたりしていました。

松江市宍道ふるさと森林公園へ移動して、昼食後は2組に分かれ、公園内のウォーキングと紙すきを
1時間ずつ交互に体験しました。
紙すき体験では、ミキサーを使って材料を混ぜたり、すいた後の仕上げにアイロンを使って乾かすなど、
短時間でできるよう工夫されていました。
最初は手順に戸惑っていた学園生ですが、先に作業を終えた人が他の人に教えたりして、時間内に
全員が杉の皮を混ぜ込んだ薄い赤茶色の素敵な作品を手にすることができました。
ウォーキングでは、バスで下の方へ移動してから、まずは近くの展望台をめざして歩き始めました。
展望台なので当然見晴らしのよいところにあり、野田さんに励まされながらまたまた結構な高さまで
階段を登りました。
「せっかくの展望台なのに、ここまで木が茂っていたんです」と野田さんから説明があり、展望台の
周りの新しい切り株を見て、再生作業の苦労に思いを巡らせました。
遊歩道を歩くと、木の根元からいくつもの株が大きく育っている木がありましたが、本来はいくつか
を残して伐採した方がよいことや、公園は誰もが気軽に無料で行けて自然と触れ合える最後の砦で
あることなど、たくさん気付かせていただきました。

楽山公園の急斜面の遊歩道を登っています。

開けたところに出ました。

日の光が気持ちよく降り注ぎます。

自由散策で、拾った木を杖代わりにして歩く人もいました。

煮て柔らかくしてある杉の皮をさらに押しつぶします。

仕上げはアイロンで乾かします。あて布にくっついてしまい苦戦する人もいました。

展望台からの絶景を満喫しました。

展望台の周りの様子。まだ新しい切り口が見えます。

八重?もっと重なっているように見える大輪の椿に歓声が上がりました。

梅園で記念撮影。感染防止に配慮して撮影しています。

梅園で記念撮影。感染防止に配慮して撮影しています。