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東部校

東部校避難所運営ゲームHUG体験(振り返り)/基礎的な介護予防・介護技術/銭太鼓クラブ始動

掲載日 : 2021-02-22
2月16日は、防災をテーマにした講義の振り返りとして避難所運営ゲームHUG体験*を行い、島根県防災
支援ネットワークの才木新一さん、安井仁美さん、出雲市総合ボランティアセンターの岡冴華さんに
指導していただきました。
*避難所運営ゲーム(Hinanzyo Unei Game)HUG体験は、静岡県危機管理局が企画・開発した防災
カードゲーム。避難者の状況が書かれたカードを、避難所とする学校の見取図に配置したりして避難所の
運営を疑似体験するもの。

13日に福島県沖で大きな地震があったばかりなので、危機感を持って参加した学園生もいたと思います
が、HUG体験は初めてという方がほとんどで、始めは何をどうするのか戸惑いがあり、講師に聞き
ながら少しずつ進めていきました。
みんなで考えて気づくことが大事で正解はないので、グループごとにさまざまな避難所ができていて、
体育館の中に通路の部分を確保したり、安心してもらえるように同じ地区の方は同じスペースに配置
したりと、それぞれ工夫されていました。
講師から「日曜日に災害が発生したという想定だからすぐに小学校に避難できたけど、平日や夜間
だったらどうだろうか。いろいろな気づきを大事にしてください。」をまとめがありました。
学園生からは「災害はよそ事という気持ちでいたことがわかった。」「様々な避難者の状況に応じた
避難所運営をすることの重要性とともに、運営の難しさを痛感し、地域で啓発活動に取り組むことで
防災意識を高められることを学んだ。」などの感想がありました。
災害で道路事情が悪くなったり、役所・役場の方も被災者になると、公助が身近な地域にまで届くの
には時間がかかります。
私たち一人ひとりが自分にできる形で共助に関わる必要があるなど、いろいろなことを考えさせられる
時間となりました。

午後からは、基礎的な介護予防・介護技術について、島根県介護福祉会の山本克哉さんに実演を
織り交ぜて講義いただきました。
まず、コミュニケーションを取る際の目線の重要さを体験しました。
「ジュース頂戴」という同じ言葉を言う場合でも、上から見下ろせば、威圧的・反感を買うという負の感情
が湧きがちですが、同じ目線・高さで「ジュース頂戴」と言葉を掛けられた場合との受け止める側の反応の
違いを学びました。
次に、コミュニケーションの困難さを実感するために、「私が初めて買った車は〇〇自動車会社の〇〇
です」をジェスチャ―で相手に伝えますが、なかなか伝わらず学園生も四苦八苦。
正解を聞いて初めてジェスチャーの中身や、「それでは分からない。」と言った声があちらこちらで聞こえ
ました。

また、もしも自分の左膝が痛かったら…どのように杖を使うか。左腰だったら…。
そして、もしも相手が半身まひ状態なら、どこに立ち介助すれば危険が少ないか。
自分で歩く場合は痛みがない方の手で杖を持ち、相手を介助する場合はまひしている側に立つといった
基礎を教えてもらい、実演を伴う講義となりました。

笑いながらも真剣に自分の意見を伝え合い、自分達で考えている姿には、いざと言うときのために
少しでも覚えておきたいという意志が感じられました。

休み時間には、発足したての学園生自主活動「銭太鼓クラブ」が練習を開始しました。
見学していた学園生も触発されて、12名での活動となり、ねんりんピックで全国優勝経験のある30期の
同期生が直接指導します。
目標は、全員で同じ舞台に立ち銭太鼓を披露すること。
まずは、基本がしっかり出来るように「基礎練習が大事です。」と指導する学園生からひとこと。
何事も基礎が大切なようです。

事前学習に続き、再び才木さんにご指導いただきました。

講師の安井さん(中央奥右)と岡さん(中央奥左)

いろいろな条件設定がされた避難者カードを読み上げて、みんなで考えました。

避難者カード以外に支援物資カードもあるので、考えることは盛りだくさんでした。

体育館には通路部分を確保するなど、細かいところまで考えています。

上から目線でも、どこか楽しそうな学園生たち。目線の重要性を身をもって知りました。

身振り、手振りで相手に伝えています。

もしも左膝が痛かったら、どのように杖を使えば良いのか考え中です。

もしも左腰が痛かったら、どのように杖を使えば良いのかを考え中です。

もしも半身が動かない人を支えるための立ち位置は、どこが良いのかを考え中です。

休み時間は銭太鼓の練習です。

初めて銭太鼓を手にしながら、笑顔が一杯です。