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東部校

東部校みんなで取り組む地域自主防災

掲載日 : 2021-02-22
防災をテーマにした2回目の講義のテーマは「みんなで取り組む地域自主防災」です。
メイン講師の出雲市総合ボランティアセンターの岸幹人さんのほか、事例発表者として、
令和2年7月豪雨災害の被災地支援に行かれた方と、出雲市の鳶巣(とびす)地区女性災害
サポート隊の皆さんをお迎えしました。

1時限目では、令和2年7月豪雨災害で大きな被害の出た熊本県の被災地支援に行かれた方から
お話を聞きました。
水害の被災地支援活動というと、家屋に流れ込んだ土砂のかき出しをよく聞きますが、コロナ
禍でそうしたボランティアは地元の方に限られる中、少しでも自分にできることをと、衛生
用品など必要な援助物資を届けたりしたそうです。
被災者の方々と話す機会もあったそうですが、水害の原因となった球磨川(くまがわ)のこと
を悪く言う方は誰もおられなかったのが印象的だったと語ってくださいました。

2時限目では、出雲市の鳶巣地区で女性災害サポート隊を立ち上げられた富田かほるさん、
園山京子さん、山﨑順子さんからお話を聞きました。
鳶巣地区は旧出雲市の北東部に位置し、地区の約60%が土砂災害警戒区域で、約30%が斐伊川
河川水害の心配があるそうです。
近年多発する想定外の豪雨災害や、島根原発から20~30km圏内であることなどに加え、新型
コロナウイルスの問題が起きたことから、女性の目線で避難所運営をすることが大事と、地域
で一緒に活動をしてくれる人を募り、同サポート隊を発足されたそうです。
令和2年7月に立ち上がったばかりですが、既に研修会を2回行い、避難所運営で配慮すべきこと
や、災害の備えとして日頃からできることなど、いろいろな気づきを得られたことや、今後
取り組みたいことなどを伺いました。

岸さんからは、「今日のグループでボランティア団体をつくると想定して、話し合ってみましょ
う」とお話があり、学園生たちは事例発表で聞いたことを参考に、自分が実際に関わることを
想像しながら「団体の名称、目的、活動内容」などを話し合いました。
発表では、日頃からの声掛けや防災学習会の実施、災害発生時には災害対策本部の後方支援活動
や被災者の話を聞くことなど、短時間のワークにもかかわらず、多様な意見が出されました。

出雲市総合ボランティアセンターの岸さん。

熊本の被災地の画像もたくさん見せていただき、防災への備えの大切さを痛感しました。

鳶巣地区女性災害サポート隊の皆さん。学園生から、今後の活躍を期待する声が多く寄せられました。

グループ発表の様子。トップを切って発表されました。

活動目的の頭文字をとった団体名を考えられました。

市・地区別のグループ編成だったので、地元ならではの話も進んだようです。

日頃の備えと災害発生時の両面から活動内容を考えられました。

日頃の防災に縁(えにし)は欠かせません。

話し合いが一番盛り上がっていたので、発表にも期待が高まりましたが、簡潔明瞭に話され、少し残念そうな聴衆でした。

楽しい話し合いをされたことが、イラストからもうかがえます。

目的や活動内容から工夫した出雲弁の団体名を発表されました。