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東部校

東部校島根で暮らす外国人/食を通じた子育て支援

掲載日 : 2021-01-26
2021年、新しい年が始まりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
この冬2回目の寒波がゆるみ始めた1月12日に、新年初の講義を行いました。

1時限目は多文化共生をテーマにした3週連続講義の事前学習として、しまね国際セン
ターの仙田武司さんをお招きし「島根で暮らす外国人」と題してお話しいただきまし
た。
この日のポイントは、島根県における外国人受け入れの現状と背景を知ることです。
外国人の方は、さまざまな在留資格によって暮らしておられますが、働いている方も
たくさんおられます。
私たちが手に取るものに「日本製」と書いてあっても外国人の方が作っているかもし
れないことや、コンビニのおにぎり1つをとっても、私たちの暮らしは外国人の方に支
えられていることなどを聞きました。
「多文化共生」とは「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的差異を認め合い、
対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと」(地域
における多文化要請推進プランについて 2006年 総務省)とされています。
学園生からは「外国人の方の現状がよく理解できた」「積極的に交流していきたい」な
どの感想がありました。

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2時限目は「食を通じた子育て支援」について、地域つながりセンターの吉川郁子さん
からお話を伺いました。
同センターでは、「子どもや子育て家庭のために、自分にできることを何かしたい」と
いう思いから「なないろ食堂」を立ち上げ、地域団体やボランティアさんとともに運営
されています。
また、より直接的な支援を目指し、希望する家庭に食品などを送る「フードバンクしま
ね❝あったか元気便❞」も始められました。
こちらは、学校の長期休暇などに合わせ、企業から食品を提供してもらい、ボランティ
アさんたちが箱詰めをして送っておられます。
コロナ禍で仕事が減ったことなどにより、支援を必要とする方がいる一方で、支援する
側も感染防止の点から一時期活動を見合わせたり、活動する際に人数制限をするなど、
苦心してやりくりされているそうです。
同センターの活動に参加している学園生がいて、吉川さんからコメントを求められ、
「誰でもできるようなことだから、ぜひやってみてください」と話しておられました。
活動日に参加することは難しくても、食品を提供するなど「自分にも何かできることが
あるかもしれない」という視点が大切だと考えさせられました。

1時限目の様子

1時限目の様子

新年1回目で多文化共生の講義ということで、学園生が中国のお正月飾りを持ってきてくれました。

「福」の額が逆さになっているのは、福を招くという願いが込められているそうです。

2時限目の様子

2時限目の様子